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●持続グルコース測定(CGM)、血糖自己測定(SMBG)のそれぞれにメリットとデメリットがある
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●継続することが重要なので、以下のヒントを参考に自分に合った血糖測定を考えてみよう
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血糖トレンドを確認する方法
血糖トレンドを確認する方法
日中は仕事で忙しく、なかなか血糖測定のタイミングがとれない…という方には、常時血糖値を記録して好きなタイミングで確認できる持続グルコース測定(CGM)がおすすめです。会議の合間などのスキマ時間に、お手持ちのスマホで血糖値を確認することができます。
運動は血糖を下げる効果がありますが、下がりすぎて低血糖になってしまうリスクがあります。そのため、血糖値の下がりすぎをアラートでお知らせしてくれるCGMがおすすめです。安心して、活動に集中することができます。
家族とデータ共有が可能なCGMがおすすめです。家族のスマホでも血糖値を確認できるので、思わぬ低血糖や高血糖の際にも対処が可能です。また認知機能を悪化させる低血糖も、アラート機能で気づくことができます。
血糖自己測定(SMBG)は、血液から実際の血糖値を測定するため、正確な血糖値を知ることができます。一方のCGMは皮膚の下を流れる間質液中に含まれるグルコース値を測るため、得られる血糖値は推定値です。そのため、正確な血糖値を把握したいという方にはSMBGがおすすめです。
ただしSMBGでは、測定していないときの血糖変動を知ることができないため、気づかないうちに低血糖や高血糖を起こしている場合があります。CGMも併用することで、より万全な血糖管理が可能になります。
CGMを使っていても、CGMでの測定結果と実際の症状が合わないときなどは、SMBGを行って実際の血糖値を確認する必要があります1)。
CGMで安全に血糖管理をするために、SMBGは医師の指示したタイミングで行うようにしましょう。
監修:岡山済生会総合病院 内科・糖尿病センター 副センター長 利根 淳仁 先生
【参考】
リアルタイムCGM適正使用指針, 2024年5月15日改定. http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=111(2024年5月閲覧).