血糖トレンドを確認する方法

方法の比較①  わかること

ここがポイント
  • 自分で血糖を測定する方法には、持続グルコース測定(CGM)、血糖自己測定(SMBG)との2種類がある
  • 測定してわかることはそれぞれの方法で違うため、特徴を理解することが大切
  • 血糖管理の改善を考えている人、新しい血糖測定方法に興味がある人におすすめの記事

持続グルコース測定でわかること

持続グルコース測定(CGM:Continuous Glucose Monitoring)は、近年登場した血糖管理の方法です。
CGMでは、皮膚の下を流れる間質液中に含まれるグルコースの濃度が、24時間にわたって記録されます。血糖値と間質液のグルコース濃度は、密接に関わっていることが証明されています1)。小型のセンサーを上腕部などに装着しておけば、スマートフォンや専用の機器に自動でグルコース値が記録され、患者さんの知りたいタイミングで血糖トレンドを知ることができます。

血糖自己測定でわかること

血糖自己測定(SMBG:self-monitoring of blood glucose)では、測定した時点の血糖値がわかります。
指先からごく少量の血液を採取して、血糖測定専用チップに付着させて測定します。測定精度は高く、正しい方法で測定すれば、ほぼ正確な値が得られるとされています2)
一般に、1日の中で毎食前と毎食後の6回測定することとされていますが、例えば夜間に低血糖を起こしやすい人は就寝前にも測定する、など患者さんの状況によって異なります2)

監修:岡山済生会総合病院 内科・糖尿病センター 副センター長 利根 淳仁 先生
1)Rebrin K, et al.: Diabetes Technol Ther. 2000; 2(3): 461-72.
2)日本糖尿病学会編著: 糖尿病治療ガイド2022-2023. 第1版.東京: 文光堂; 2022, p74.

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